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京都大学 医生物学研究所

第1265回 インシリコおよびナノ技術を駆使した牛白血病ペプチドワクチンの開発

日時: 2017年3月27日(月)17:00~18:00
場所: 京都大学ウイルス再生研2号館(旧ウイルス研本館)1階セミナー室
演者: 間 陽子 博士 (理化学研究所・分子ウイルス学特別研究ユニット)
演題: インシリコおよびナノ技術を駆使した牛白血病ペプチドワクチンの開発

講演要旨

全世界に蔓延する牛白血病ウイルス(BLV)は、成人T細胞白血病ウイルスに近縁なレトロウイルスであり、悪性Bリンパ腫である地方病性牛白血病を惹起する。我々は、ウシ主要組織適合抗原(MHC)クラスIIには、BLV体内ウイルス量を上昇させ、白血病発症を促進する感受性アリルと、逆の効果を持つ抵抗性アリルが存在することを報告してきた。この疾患感受性の個体差が牛白血病ワクチンの開発を困難にしていると考えられている。
そこで本研究では、発症感受性アリルを持つ個体にTh1型細胞性免疫を誘導できるワクチンを作製するために、発症感受性MHCに最適化したエピトープを設計し、ナノ粒子に固定化した新規牛白血病ペプチドワクチンを構築し、感受性牛のウイルス量を低下させ、病態進行を抑制する事に成功した。さらに、実用化を目指して、ウイルス様粒子(VLP)技術を導入し、感受性牛に最適化された安全かつ効果的な世界初の牛白血病VLPワクチンの開発に取り組んでいる

主催 京都大学ウイルス・再生医科学研究所
連絡先 附属感染症モデル研究センター 霊長類モデル分野 三浦 智行(TEL:075-751-3984)